(仮訳)インドの熱帯サラノキ林に産した新種Amanita indovaginata
Ghosh, A. et al. 2024. Amanita indovaginata, a new species from tropical Sal forest in India. Czech Mycology. Available at: http://www.czechmycology.org/_cmo/CM76101.pdf [Accessed February 6, 2024] 【R3-11406】2024/2/6投稿

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3行まとめ

インド、西ベンガル州およびジャールカンド州の熱帯サラノキ林に産した菌を検討し、Amanita indovaginataとして新種記載した。
本種は形態的にVaginatae節に含まれ、傘が帯褐灰色で縁部が白亜色、担子胞子が類球形~広楕円形であることなどで特徴づけられた。
本種は近縁種とは宿主のほか、傘の色や形状、襞の色や柄の模様、担子胞子のサイズや形状などで区別された。
India, Jharkhand, Sahibganj District, Durgapur Panchayat, Ulghutu area, village of Partee Pahar

(新種)

Amanita indovaginata A. Ghosh, A. Kumar, D. Chakr. & Hembrom
語源…インドのAmanita vaginata
mycobank_logoSpecies_Fungorum

【よく似た種との区別】
Amanita myrmeciae
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく米国、オーストラリアなどに分布する
本種と異なりサラノキ属ではなくユーカリ属植物などを宿主とする
本種と異なり傘が帯褐灰色で縁部が白亜色ではなく淡い帯褐色~褐色
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が類球形~広楕円形ではなく類球形
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita justicei
傘が淡い帯褐色~褐色
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく米国などに分布する
本種と異なりサラノキ属ではなくマツ属およびコナラ属植物などを宿主とする
本種と異なり傘が帯褐灰色で縁部が白亜色ではなく黄色~黄褐色
本種と異なり傘に顕著な中丘を有する
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita circulata
アジアに分布する
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく中国などに分布する
本種と異なり傘が帯褐灰色で縁部が白亜色ではなく灰褐色~暗褐色で縁部条線の近位末端に顕著な帯褐色のリング状模様をあらわす
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita williamsiae
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく米国などに分布する
本種と異なりサラノキ属ではなくマツ属およびコナラ属植物などを宿主とする
本種と異なり傘が帯褐灰色で縁部が白亜色ではなく黄色
本種と異なり傘に顕著な中丘を有する
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita vaginata(ツルタケ)
アジアに分布する
形態的にいくぶん類似している
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなく韓国などに分布する
本種と異なり傘が帯褐灰色で縁部が白亜色ではなく”bistre-grey”~帯褐灰色
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita glarea
アジアに分布する
森林に生息する
形態的に類似している(混同のおそれがある)
傘が帯灰褐色で縁部にかけて類白色
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりインドではなくパキスタンなどに分布する
本種と異なりサラノキ属ではなくヒマラヤスギ属、マツ属、モミ属植物などを宿主とする
本種より担子胞子が短い
本種と異なり担子胞子が球形~類球形
本種より担子胞子のQ値が小さい
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita cornelii
同じVaginatae節に含まれる
インドに分布する
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘に不規則な放射状の褐色条線をあらわす
本種と異なり柄表面が灰色~褐色の繊維に覆われる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が球形~類球形
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita dhakuriana
同じVaginatae節に含まれる
インドに分布する
森林に生息する
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサラノキ属ではなくモミ属、コナラ属植物などを宿主とする
本種と異なり傘が帯褐灰色で縁部が白亜色ではなく帯緑灰色~帯黄灰色
本種と異なり傘が中高である
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita emodotrygon
同じVaginatae節に含まれる
インドに分布する
森林に生息する
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサラノキ属ではなくマツ属の樹下に発生する
本種と異なり傘が帯緑褐色~オリーブ色
本種と異なり傘が鐘形
本種と異なり傘縁部表面に深い溝線をあらわす
本種と異なり襞が白色~帯黄色
本種と異なり襞の間隔が密である
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita rajendrae
同じVaginatae節に含まれる
インドに分布する
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なりサラノキ属ではなくヒマラヤスギ属の樹下に発生する
本種と異なり傘が淡黄色
本種と異なり柄表面がジグザグ模様の繊維に覆われる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が球形
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される
Amanita subtropicana
同じVaginatae節に含まれる
インドに分布する
同じサラノキを宿主とする
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で近縁
本種と異なり傘がオリーブ褐色~帯黄褐色
本種と異なり傘表面がフェルト状の類円錐形、類角錐形~疣状の外被膜の名残に覆われる
本種より担子胞子のサイズが小さい
本種と異なり担子胞子が広楕円形~楕円形
本種より担子胞子のQ値が大きい
ITS+nrLSU+tef1-αに基づく分子系統解析で明瞭に区別される